当学会は、農業土木に関する学術と技術の進歩普及を図り、社会の発展に寄与することを目的として昭和4 (1929) 年に創立されました。わが国の農業土木を代表する学会であり、日本農学会加盟の諸学会の中でも歴史が古く、規模も最も大きな学会です。創立当初は任意団体でしたが、昭和45年2月4日に社団法人となり、平成19年6月29日には社団法人農業農村工学会 (The Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering/英文略称表記:JSIDREは変更なし) に名称を変更 (文部科学大臣認可) 、平成24年4月1日には公益社団法人に移行いたしました。
会員は全国各地の大学、高等学校、官公庁、研究所、会社などに所属している農業農村工学関係の個人会員と、会社、諸団体などの賛助会員があり、個人会員は2022年12月現在 約10,600名、賛助会員は124社です。
約1万名の個人会員は、研究者が1割、技術者が9割の構成であり、技術者会員が多いことが大きな特徴です。
農業農村工学に関する専門の新知識・情報の交流を促進するため、機関誌の「農業農村工学会誌」「論文集」の刊行、専門図書の発行などの出版事業や、研究発表会・シンポジウム・講演会・研修会・セミナーなどの集会事業のほか、調査研究、海外関係機関との交流などを積極的に行っております。
【 出版事業 】
○ 農業農村工学会誌 「水土の知」 (会員無料配布 : 毎月1日発行/A4判 約100頁)
農業農村工学に関する新しい情報をわかりやすく解説しております。毎号特集記事有り。
○ 農業農村工学会論文集 (有料配布 : 年2回発行/A4判 約100頁)
当学会会員の研究論文・研究報文等の発表機関誌です。
年間購読料 : 正会員 8,327円、 学生会員 4,400円
非会員 17,054 円
※上記いずれも2019年10月1日以降の金額
○ Paddy and Water Environment (有料 : 年4回発行/オンラインジャーナル)
モンスーンアジア諸国の水田農業工学に関わる研究論文・技術論文を収載しています。
International Society of Paddy and Water Environment Engineering を母体とし、Springer-Verlag社より発行。
年間購読料 : 正会員 9,900 円、 学生会員 4,950 円 (非会員の方は購読できません)
※上記いずれも2019年10月1日以降の金額
○ その他の出版物
「土地改良事業計画設計基準」 「農業農村工学ハンドブック」 「資格試験のための農業農村工学必携」、
「選書」「地域環境工学シリーズ」など
【 集会事業 】
○ 大会講演会
年に一度、会員の研究成果の発表と討論、相互の親睦をはかることを目的に開催します。
○ 支部講演会
年に一度、会員の研究成果の発表と親睦をはかることを目的に、支部ごとに開催しております。
○ 研修会
農業農村工学をめぐる諸問題につき、会員の専門知識の向上を目的とします。
○ 講演会
技術的知識を中心に、その時々のトピックスを専門家に講演いただきます。
○ シンポジウム
特定のテーマを決めて講演ならびに討論を行います。
○ セミナー
高度技術の習得を目的とし、演習を中心に行います。
○ 研究集会
現場情報と研究情報の紹介し、学術的な視点から意見交換を行います。
【 調査研究・表彰事業 】
○ 調査研究
専門家による委員会を構成し、種々の調査研究を行っております。研究成果は機関誌や報告書に掲載されます。
○ 研究助成金
研究グループ助成金(運営費の一部を援助)により若手研究者の育成につとめております。
○ 農業農村工学会賞の授与
農業農村工学会賞(学術賞、研究奨励賞、技術奨励賞、著作賞、上野賞、沢田賞等)を毎年授与しております。
○ 学術基金による助成
法人・個人有志からの拠出金を願い、若い世代の育成、新たな技術分野の開発、国際交流等のために助成しています。
【 その他 】
○ 図書の閲覧
農業農村工学に関する内外の貴重な文献資料を保管し、会員の閲覧可能としております。
○ 文献検索
科学技術振興機構(JST)のデータベースシステム(JOIS)による文献検索サービスを行っております。