東日本大震災の津波による農地塩害と取組方向

 8月9日(火)の午後 (13:30~17:00) 、仙台市の宮城県管工事会館において農業農村工学会が(独)農研機構農村工学研究所との共催、東北農政局の後援でシンポジウム「東日本大震災の津波による農地塩害と取組方向」を開催。開会挨拶に立った災害対応特別委員会の青山咸康委員長 (写真) は、「復興に貢献するためにはぜひとも当地での開催が必要。農地の除塩、農業の復興に取り組んでおられる、またこれから取り組まれる皆さんと情報の共有化を図り、除塩活動の一層の推進に貢献できればと願っている。」と開催趣旨を説明。7名の講師から国や現地での取組状況、学会・研究機関での調査・研究の取組状況について報告があった。

 宮城県職員のほか東北地域のコンサルタンツ会社、建設会社から合わせて会場いっぱいに160名の参加があり、講演ごとに会場から多数の質問に現場を踏まえた技術論が展開され、宮森俊光東北農政局整備部次長の挨拶で閉会した。
※演題と講師は下記の通り
 (承諾いただいた講師の発表データ [PPT] を掲載しております)

 1. 除塩事業について             石川 善成 (東北農政局設計課長)
 2. 水田における今後の除塩について   原口 暢朗 (農村工学研究所上席研究員) 【 PPT : 25MB
 3. 塩害特別調査団の現地調査と分析   加藤   徹 (宮城大学教授)・千葉克己 (宮城大学講師)【 PPT : 6MB
 4. 宮城県における塩害対策         浅野 直明 (宮城県農村振興課技術副参事) 【 PPT : 32MB
 5. 石巻市蛇田地区の除塩作業       木村 雄毅 (石巻市蛇田土地改良区事務長) 【 PPT : 29MB
 6. 農地塩害と除塩技術の研究       嶋   栄吉 (北里大学教授) 【 PPT : 2MB