日本学術会議公開シンポジウム「人口減少社会における小規模分散型社会の実現 -地域総合農学の視点から-」

 2024年5月29日に食料・農業・農村基本法が四半世紀ぶりに改正された。そこでは、農業生産に対する人口減少の厳しい影響を踏まえ、国内農業の方向性として、「生産性の向上」、「付加価値の向上」、「環境負荷低減」が位置づけられた。さらに、農村振興に関しても、人口減少下の中でも「地域社会が維持される」ことを目的とすることが明確化された。こうした農業・農村政策の展開から、今後、人口減少下における農業生産活動の高度化や地域コミュニティの維持を目指した活動が促進されることとなり、「小規模分散型社会の実現」が求められているといえる。本シンポジウムは、地域総合農学の視点から、人口減少社会における小規模分散型社会の実現に貢献する技術や政策などを紹介するとともに現場での課題などを取り上げ、農業・農村の未来を考える機会として開催されます。

・開催日時: 令和7(2025)年6月6日(金)13:00 ~ 16:00
・開催方法: オンライン開催
・ 対  象 : どなたでも参加いただけます(無料)
・ 定  員 : 100名(事前参加申込み先着順)
・参加申込: 以下のページのリンク先よりお申込み下さい。
       https://forms.gle/vyKAPHgCdeGoDD5G8
       ※5月26日(月)〆切

<プログラム>
13:00 開会挨拶
      仁科 弘重(日本学術会議連携会員/愛媛大学学長)
13:15 『小規模分散型社会における”多様と分散”の農村空間デザイン』
      武山 絵美(日本学術会議連携会員/京都大学大学院地球環境学堂教授/愛媛大学大学院農学研究科教授)
13:30 『気候変動時代における農山村の持続的発展』
      加藤 千尋(日本学術会議連携会員/弘前大学農学生命科学部准教授)
13:45 『自立型農村地域の構築を目指したスマート農業の導入のあり方』
      武藤 由子(日本学術会議連携会員/岩手大学農学部准教授)
14:00 『水害の軽減を志向した農村インフラの活用事例』
      弓削 こずえ(日本学術会議連携会員/佐賀大学農学部教授)
休憩(15分)(14:15~14:30)
14:30 『農山村におけるグリーン化の推進』
      荊木 康臣(日本学術会議連携会員/山口大学農学部長・大学院創成科学研究科教授)
14:45 『小規模分散型社会の実現を可能にする再生可能エネルギーの活用事例』
      大橋 敬子(日本学術会議連携会員/玉川大学農学部教授)
15:15 『人口減少下の農村問題と政策』
      小田切 徳美(日本学術会議連携会員/明治大学農学部教授)
15:30 コメント・視聴者からの質疑応答
15:50 閉会挨拶
      後藤 英司(日本学術会議第二部会員/千葉大学大学院園芸学研究院教授)

※問い合わせ : chiiki.sg.symposium2025(a)gmail.com ※(a)を@にしてお送りください。