今回のシンポジウムでは、「健康」という側面から農学研究を捉え直し、作物、土壌、家畜、魚類、森林、環境(生態系)というさまざまな分野における健康に関する研究の成果を紹介し、日本の農学における健康研究の将来について、様々な角度から議論するために開催されました。
この講演で、橋本先生は、「農業は単なる経済活動ではなく、地球の未来と人々のウェルビーイングを育む営為である。豊かな自然の恵みを持続的に享受し、将来世代に継承するためには、生産から消費まで、食料システム全体で環境と調和したあり方を追求していく必要がある。」と述べられ、農業が生物多様性の保全に重要な役割を果たすと同時に、生産者だけでなく、消費者も含めた食料システム全体で環境負荷の低減に取り組むことの重要性を示されました。

なお、講演要旨は、下記より入手可能です。
https://www.ajass.jp/Sympo/2025/2025Abstracts.pdf