東京フォーラム (農村振興研修会) において平松会長が挨拶

 令和3年度東京フォーラム(農村振興研修会)は、全国農村振興技術連盟と農業農村工学会との共催により、令和4年3月4日、Web 会議システムにより開催されました。主催者の一人として、農業農村工学会の会長である平松和昭九州大学教授が挨拶を行いました。
 平松会長は、今回のテーマである「持続可能な食料システムの構築をめざして」の意義を述べられました。
 今回の東京フォーラムは、令和3年5月に農林水産省は持続可能な食料システムの構築に向け、「みどりの食料システム戦略」を策定しました。農業生産のための基盤整備や食料生産に携わる人々の生活する農村環境の維持・改善に携わる者にとっても、極めて重要な指標となるもので、本日の研修会は、まさに的を得た企画と賞賛されました。
 そして、農業農村工学会としても、これらの課題に技術面から支援する「農業農村整備に関する技術開発計画」の策定に関わっております。この中で、自然資本である水と土を扱う農業農村整備については、環境との調和に配慮しつつ、省力化等による農業の成長産業化を図るための農業生産基盤整備、農業水利施設の省エネ化・再エネ利用の推進等に取り組むとされており、豊かな環境資源を次世代に引き継ぐため、農業・農村の持続的な発展に資する技術の開発がより一層重要になっています。そのため、技術開発を担う人材の確保と育成のため、引き続き大学と行政との戦略的な連携、6つある各支部や14ある研究部会の活動などを通じて、いろいろな取組を進めていると述べられました。


挨拶を述べられる平松会長