OECD諸国の農政では,農業環境政策が台頭しつつある。その中身は各国の事情によって多様であるものの,革新的な農業環境政策の導入には有効な制度的枠組みをどの国でも見出すことができる。この国際ワークショップでは,農業環境政策の形成に携わったキーパーソンや精通した研究者をドイツ,イギリス,オーストラリアから招き(オンライン~),ダイナミックな政策形成プロセス,特に政策アイディア,共通の価値観,知識を共有する専門家ネットワークの働きについて,理解を深める。また,「みどりの食料システム戦略」の実現に向かって政策手法のグリーン化が求められる中,日本の農政関係者を交えたパネルディスカッションを通して,農業環境政策の創造を刺激する制度的枠組みのあり方を考える。
なお,本事業はJSPS科研費17H03882の助成を受けた研究の一環として実施する。
開催日時 2022年3月11日(金) 午後3時~7時
開催方法 日英同時通訳付きのZoomウェビナー方式
主 催 農政手法グリーン化研究会
■ 開会の辞
大口篤志 氏(政策研究大学院大学 准教授)
■ 趣旨説明
荘林幹太郎 氏(学習院女子大学 副学長)
■ オープニングスピーチ
末松広行 氏(東京農業大学 教授/前農林水産事務次官)
■ 基調講演・研究報告
ステファン・タンガーマン 氏(ゲッティンゲン大学 名誉教授。元OECD貿易農業局長)
「農政改革におけるOECDの役割と認識共同体」
イアン・ホッジ 氏(ケンブリッジ大学 名誉教授)
「英国における農政への環境目的の漸進的導入:3つのエピソードと」
ジャネット・ドワイヤー 氏(グロスタシャー大学 教授、英国農業経済学会会長)
「英国及びEUにおける農業環境政策の革新:ネットワークおよびプロセス分析からの考察」
ベサニー・クーパー 氏(サウス・オーストラリア大学 上級研究員)
「オーストラリアにおける水資源管理に向けた水市場政策の形成」
■パネルディスカッション
岡島正明 氏(政策研究大学院大学 非常勤講師/元農林水産省大臣官房長)
浅川京子 氏(農林水産省農林水産政策研究所 所長)
ステファン・タンガーマン 氏
イアン・ホッジ 氏
ジャネット・ドワイヤー 氏
進行役 荘林幹太郎 氏
■ 閉会の辞
木下幸雄 氏(岩手大学 准教授/サウス・オーストラリア大学 連携准教授)
〇参加申し込み方法
オンラインによる事前申し込み制とさせていただきます。
下記のURLをクリックいただき必要事項(氏名、所属、メールアドレス)をご記入ください。
ご記入いただいたメールアドレスに後日Zoom Webinar のURLを送信させていただきます。
https://gakushuinwomens.au1.qualtrics.com/jfe/form/SV_82hS7Vhnwbj2ryK
〇問い合わせ先
学習院女子大学 荘林幹太郎
Email:20070095@gakushuin.ac.jp