令和6年度東京フォーラム(農村振興研修会)は、全国農村振興技術連盟と農業農村工学会との共催により、令和7年2月12日、TKP新橋汐留ビジネスセンター(Web 会議併用)において開催されました。主催者の一人として、農業農村工学会の会長である西村 拓 東京大学教授が開会の挨拶を行いました。
西村会長は、今回のテーマである「農業農村整備へのICTの導入 ~調査・設計・施工から営農活用まで~」の意義を述べられました。
「ICTやAI等デジタル技術への取組は、農業農村工学会としても重要な課題として認識しております。最近の学会誌小特集でも、「データ駆動型社会の実現に向け加速するICT・解析技術」や「農業農村工学分野におけるAIの活用」などで、最新の成果を紹介しております。これらの取組の中で、デジタル技術の開発・普及に向けて、実装段階のコストを強く意識する必要があること、デジタル基盤が,公的インフラとして整備されるよう費用負担のあり方を含めた国民的な合意形成が必要であること、ICT等デジタル技術は、電力を多く必要とするため自然エネルギーや再生エネルギーの活用も併せて取り組む必要があること」など、課題を述べられるとともに、引き続き学会活動にも支援を要請されました。

挨拶を述べられる西村会長