「近年の豪雨に対する理解と対策およびデータサイエンスの活用」
開催趣旨
今年も世界各地で豪雨による被害が報告されています。メディアでは,“線状降水帯” や “大気の川” といった用語が頻繁に見られるようになりました。豪雨に対する農業農村工学分野としての対処については既に,2018年に本シンポジウムでもテーマとして取り上げられ,また「水土の知」89巻8号でも小特集が組まれておりますが,今年8月に発表されたIPCC第6次評価報告書では,温暖化が進んでいるほとんどの地域において豪雨が強まり,より頻繁になる可能性が非常に高いと示されています。このことから,今後も豪雨の発生については常に意識しておく必要があり,また水利施設や農地基盤のより高度な災害防止対策技術の開発が望まれます。そこで今年の本シンポジウムでは,近年の豪雨発生のメカニズムについて理解するとともに,防災や流域保全の事例を通して,豪雨に対する農業農村整備の在り方について議論します。さらに,より複雑で広域的な対策への方法として,データサイエンスの活用事例を紹介します。なお,本シンポジウムはCPD認定プログラム(認定単位:3CPDを申請中)です。
・日 時 : 2021年12月17日(金) 13:00~16:10
・開催方法 : WEB会議システムで開催します。
参加希望者は,氏名,所属を明記の上,desert@nodai.ac.jp宛に12月15日(水)までにEメールで
申し込んでください。申し込みをした方に,WEB会議システムのミーティングIDを連絡します。
・プログラム:
13:00-13:10 開会挨拶および趣旨説明(関東支部支部長)
13:10-13:55 「昨今の気象激甚化を受けて、その概要と独自対策技術のご紹介」
戸部 明 氏 株式会社ウェザーニューズ 陸上気象事業部 オペレーションリーダー
13:55-14:40 「利水ダムにおける事前放流の実施と課題」
本田 毅 氏 水資源機構愛知用水総合管理所 牧尾管理所長
14:40-14:50
休憩
14:50-15:35 「気候変動に伴う農地の洪水防止機能と畑地かんがいの重要性について」
岩田幸良 氏 農研機構 農村工学研究部門 農地基盤情報研究領域 農地整備グループ 上級研究員
15:35-16:10 総合討論
・参 加 費 : 無料
【お問い合わせ先】
農業農村工学会関東支部
2021年度技術研修シンポジウム担当
鈴木伸治(東京農業大学)
Email : desert@nodai.ac.jp ※@を半角に